mosukeのオーディオ

自作真空管アンプの事などを書いております。

56 パラシングルアンプの製作17 プチ改良!(その3)

  先日の関西テイスト300B大会では色々な三極管シングルの音を聴かせて頂きました~♪。 持参した2A3シングルモノも素晴らしいSPと相まって予想以上に鳴ってくれ、やはりアンプは三極管シングルが私には一番好みな音だな~と再認識した大会でした。   
      
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さて、結構思い入れて製作した56パラシングルアンプですが、小音量ではそれなりに鳴ってはくれるのですが少し音量を上げると何だか歪っぽく面白くありません。 最も500mWのミニパワーですので無理も無いのですが・・・、当初の目論見・・・トランスドライブの真価みたいなものがイマイチ感じられなくなっています~。
そこで色々と模索しているうちにドライブのインプットトランスに問題が有る事が判りました。そもそも古いSONYのテレコから外した物で簡単に帯域を調べてこれなら使えると思ったのですが・・・、どうも実装すると高域の伝送特性はあまり良くなく音を濁す要因に成っているようです。いっその事トランスドライブは止めて普通にCR結合にとも思いましたが諦めきれません。 何か良い方法は無い物かと考えた挙句グリッドチョークとして使えないかと思い立ちました。元は5.7kΩ:38kΩの表記が有る物ですが、一次二次をシリースにすると約500H(実測)のインダクタンスがありますのでグリッドチョークとして充分です。 早速結線をやり直して以下のように仕様変更しました。トランスでの昇圧(約2.5倍)分が無くなりましたのでゲインを補う為、ドライバー管を5814A(東芝)から12R-LL3(NEC)に変更。正弦波クリップの様子からOPTの負荷抵抗を7KΩから10KΩ(5KΩ:4Ω←8Ω)に変更。同じくバイアスも少し浅くしてカソード抵抗を750Ω→680Ωに変更。以上でレスポンスが14~21kHz(-3dB)だったものが24~54kHz(-3dB)になりました。(KNF有)負荷抵抗を5kΩ見かけ10kΩに変えたので低域は悪くなりましたが高域は凄く伸びました。10kHzの方形波テストも以前より断然綺麗に通り気持ちが良いです。 最大出力もグリッドチョークのご利益で500mWのクリップが明確では無く伸びしろがあります。いよいよ試聴ですが音は見違えり満足の行く物となりましたよ! 高域でのザラツキも無くなりドロドロした音から開放され大成功です~。 欲を言えば低域の落ち込みが早いのでOPTをもっと良い物に交換すれば完璧かな?。
 
◎5814Aから変更の12R-LL3(NEC)・・・そのまま差し替えたが電流をたっぷり流した方が良さそう~♪
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