mosukeのオーディオ

自作真空管アンプの事などを書いております。

SIPPアンプの実験1

 SIPPアンプ・・・あまり耳馴染みは無いですが、Self Inverting Push-pull の略で出力管の差動動作にて位相反転を賄う差動PPアンプです。海外サイトで知ったんですが国内では極一部の方がやられているようです。

 実験では手持ちの50L6GTとOPTにアルテックのマッチングトランスを使いました。マッチングトランスは70Vラインで1、2、4、8W、COM:8Ωのタップがあり、約5KΩ:8Ω PP用で利用できると考えました。B電源はトランスレスの単相半波整流で約120V、定電流回路はお決りのLM317にてIpはそれぞれ50mA、位相反転ドライブ回路は不要なんでドライブ回路は無しです。

 ざっとの結果は最大出力2.5W、f特は20~80khz(-3㏈)ほどでした。実際にSPを繋いでの音出しもビーム管裸アンプにしてはそこそこの音質で、低域に少し締りは無いのは否めませんがドライブ回路を入れ少量のNFBにて改善できると思われます。

 

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