私が組んだ今有るアンプの中でも最古参アンプの紹介です。製作後かれこれ３３年は経つと思いますが今なお現役で働いてくれています。回路的には何の変哲も無い３段増幅のシングルアンプで２Ａ３はお決まりの７６でドライブしています。
供給Ｂ電圧が３５０Ｖと標準動作よりも高めで、Ｒｋ＝１ｋΩ、Ｚｐ＝３．５ＫΩにてＩｐ＝５２ｍＡ、プレート損失１５Ｗで定格一杯の動作となっております。（球構成：７６→７６→２Ａ３←５Ｕ４Ｇ）構造的にはシャーシは鉄製で亜鉛メッキ処理のみの物をオーディオ専科に特注し自分で塗装しました。トランスはＴＡＮＧＯで揃えＣＲパーツ等は特別高価な物は使ってません。オーバーオールＮＦＢを６ｄＢほど掛けておりますが聴感上好ましく思った設定です。物理データは１０ＫＨｚの方形波の確認だけで他は調べておりません。（聴いて良ければ良し！）音質は直熱三極管の歯切れの良さと モノラール構成でのセパレーションの良さ、電源の余裕からか伸び伸びした鳴りっぷりで 愛用のＬＥ－８Ｔが活き活きと鳴ります。２Ａ３はマツダとソブテックを気分に応じて交互に使っておりますが、（最近はソブテックが多いかな？） どちらかと言うとソブテックの音は少し硬質な感じがします。（気のせいかも・・・？）
何れにしても飽きの来ない音で本当に永い付き合いの愛着有るアンプです。
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マツダ７６はその昔（Ｓ４５～６年頃）京都の東寺で毎月２１日に行われる蚤の市（弘法さん）で買った物です。当時ラジオや電蓄の抜き球が１本１０～２０円位で古道具屋が柳行李に山盛り売っておりました。高校が近かったので良く友達と球あさりに行ったものです。（今思えばもっと買っとけば良かった・・！）マツダ２Ａ３については書庫「真空管」内で紹介しています。
◎久しぶりに裏蓋を外して各電圧チェック・・異常なし！ 一箇所に蜘蛛の巣が張ってました・・！！
◎マツダとソブテックの２Ａ３比較
