前の実験でアンプとして問題無く動作する事が確認できたんで、今回は実アンプにより近づけるためにドライブ回路を追加しての実験です。ドライブ回路は初めオペアンプ+Trエミッタフォロアーで考えましたが、やっぱり球で行く事にして6AU6を使い直結回路としました。6AU6のスクリーングリッドの電圧を出力点から供給し、SgへAC,DC共通帰還を掛け直結動作での安定を図りました。あと最大出力のアップを狙って出力段のバイアスを深めるため50JY6のSg電圧を少し上げました。これで適正バイアスとなり正弦波出力もほぼ上下同時にクリップが起こります。また6AU6のSgにデカップリングを設け可変抵抗を挟めばNFBを可変(実測≒0~-12dB)する事も可能になります。
以下、各負荷抵抗における最大出力の結果です。
負荷抵抗 出力
200Ω 400mW
100Ω 500mW・・・最適負荷(NFB≒12dB時)
56Ω 380mW
33Ω 280mW
27Ω 210mW
◎負荷抵抗100Ω/NFB≒12dB時の1KHzクリップ波形
◎実験回路その2 ※コンデジ故障中にてショボイ携帯での撮影で画質最悪
これで実用4パラ・シングルOTLも見えてきた感じです。4パラ時の最適負荷は25Ω位~、8Ω負荷でも最大出力1Wオーバーが期待できそうです。愈々この後製作に入ろうと思いますが、部品の方は電源トランスならびに球は沢山都合が付いてますのでその他の部品集めからです。
只今、SP2台をシリース16Ωにて聴いてますが心地好く鳴ってます。8Ωでも結構大きな音で鳴りますが、所詮球1本使いで少し歪っぽい感は否めませんがまずまずの音ですよ~