mosukeのオーディオ

自作真空管アンプの事などを書いております。

残念な! FUTABA 2A3

 ゲッタの減少や管壁の焼けも無く見た目状態の良い2A3ですが片側のフィラメントが断線しております。(涙)2A3は45をパラにしたような特性という事ですが、無謀にもそのままシングルアンプで動作させてみました。若干感度が低いようですが普通に鳴っております。自己バイアス抵抗は1KΩでプレート電流とかは測っておりませんが、45なら確実にオーバーロードのはず、でも死んでいる片側のプレートがある分放熱が良いのかプレートの赤熱はございません。そのまましばらく聴いて見ましたが結構歯切れ良くいい感じで鳴っておりました。動作状態や物理データーなど全く調べて無いので分かりませんが、今更ながら動作点がどうだのひずみ率がどうだとかはどうでも良いように思いました。(聴いて良ければ良し!)何だか真空管とは不思議な物だな~という感想です。
 
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 気になっておりましたので動作点を調べて見ました。
Ebb=350V,Rk=1kΩにてEk=47V(∴Ip=47mA)でPd≒14W位です。プレートは半分になっているのでPd を7.5Wと仮定すれば完全にオーバーしてます。(45はPd=10W)実質のプレートは大きいので放熱面では問題はなさそうです。ちなみに45のEp・Ipカーブから探りますと動作は45とほぼ同じになっております。(終)