mosukeのオーディオ

自作真空管アンプの事などを書いております。

6D-HH12 PP.AMPの実験

 
 かねてより構想中だった超ミニ真空管アンプ(タバコ箱サイズ)の実験です。使用球は東芝の6D-HH12で昔の白黒テレビ用の発振混合管です。いわゆるサブミニチュア管にシールドケースを被せて東芝ではミクロビスタと呼んだみたいです。シールドケースが放熱の役目もかねているのかPd は双極で3.2Wもあります。(片極で1.7W)回路構成は小さいサイズでそこそこのパワーを得ようとAB₂級のPPとしてみました。OPTは10KΩ:8Ωの小型の物でトランジスタ用サイズです。(SANSUIのST-32等と同じサイズ)電源は6VのACアダプターからでDC-DCコンバーター3個の下駄積みでB電圧は72Vとなっております。位相反転はOP.AMPの差動回路でDC-DCコンバーターから±12Vを供給し、6D-HH12のグリッドを+領域(+2V位かな?)まで振っています。カソードバイアスはIpの変化量が多いのでダイオードの順方向電圧を利用して定電圧(0.7V)としております。実験の結果は出力的にはグリッド+領域までドライブされて500mWまで稼げました。 肝心の音の方はOPTが貧弱なもんですからFレンジはあまり広くは無いようですが、そのサイズからは想像を超えた音で鳴ります♪♪。ボーカルなんかが良い感じですよ!
 以上、実験は思ったよりも良い結果ですので実際に実用ステレオアンプとして製作したいと思います。課題としてはOPTは2個をパラって余裕を持たせると良いかも知れません?球のDCバランスもとれば低域も改善されるでしょう。実験では無帰還での試聴でしたが適度にNFBを施せばレンジ拡大も見込めます。なおドライバーが差動回路ですので出力段のカソードバイアスを定電流ダイオードでー12Vに引っ張り、全段差動回路にしても実験しましたが最大出力は100mW程度になってしまい物足りません。  
 
◎何とかステレオでタバコ箱サイズにするぞ~。
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       ◎実験回路Ⅰ         
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       ◎クリップ直前の波形
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