mosukeのオーディオ

自作真空管アンプの事などを書いております。

6AJ6 KNF-PP 旧作アンプの紹介

 京都の第11回醍醐LPレコードコンサート第一部に参加予定のアンプ(5687 SRPP PT-MT)の製作が一向に時間が取れず進みません。日時も迫っており組み立てが間に合いそうにありませんので旧作のアンプにて参加することになりそうです。そこで参加予定の旧作アンプを紹介させて頂きます。
組んだのは4~5年前で使用球はヤフオクにてお安くゲットしたRCA 6AJ6と言うメタル管で規格が全く不明の珍球です。ネットで色々検索しましたが詳しいデータは結局判りませんでした。(ご存知の方がおられましたら宜しくです!)
ただ分解して内部構造をしらべた方の報告があり6V6と酷似した特性の様です。
ビーム形成電極は無く2枚の独立プレート持つ4極管でグリッドのピッチやG1,G2の目合わせなどは6V6と同じ構造とのことでした。(ピンコネクションも同じ)
組立てに際し私なりに簡単なデータを取りましたが6V6とほぼ同じようでした。
ゲットしたのは4本ですがバラツキも無く良く揃った4本でしたのでPP構成のステレオアンプとしました。回路は6V6に準じたAB級PPですがプレート面積が6V6より小さいようですのでP損失を抑えた仕様としております。
Ep=250V、Esg=220V、Ik=26mA、Zp=10KΩ、自己バイアスEg1=ー14.5V(Rk=560Ω)
ドライブ段はTR2石(C1775A)の差動アンプで位相反転兼ドライバーとしています。OPTはトリオの古いレシーバからの取り外し品のZp=5KΩの物で、巻き線のバランスが良いので4ΩをCTとしてKNFを掛けております。(4Ω→8Ω接続にてZpを見かけの10KΩで使用)オーバーオールNFB≒10㏈、KNFは測ってませんが3~4㏈位かな?10KHzの方形波テストのみですが僅かにリンギングが見られますので軽く微分補正をしております。まだ少しリンギングが残っておりますが無負荷ならびに1μFの容量負荷でも発振には到らず安定です。最大出力はノンクリップ6W位で控えめですが私のリスニング環境では有り余るくらいです。肝心の音質はやや賑やかな音ですがJAZZやロックを聞くのに大変良い感じです。なお使用しているシャーシケースは大変古い物で35年くらい前に秋葉原で購入した今は無き鈴蘭堂製です。
中身は幾度と変わっている年期物で6BQ5PPに始まって半導体アンプやら何やらでこのアンプで5代目位になります。このアンプも製作後時間が経っておりますが元気に働いていますので醍醐でどれだけ鳴るかが楽しみです。
 
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 ◎スクリーングリッド電圧安定化電源基板    
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   ◎位相反転ドライブ段基板
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